2017年7月19日 投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2017年 7月19日(水)02時59分38秒 通報 ひらがなプロジェクトに、かんじほんじゅうさんかのだいじ。を投稿しました。 21世紀への選択 引用です、 はじめに 池田 4 21世紀への選択が語り合われたのは、20世紀末です。 すでに、20年近く前ですが、世界の現状を見ると当時と変わらず、北朝鮮問題、シリヤ、イ ラクのIS国のテロ、ロシアのクリミヤ半島を奪取、中国の尖閣列島とベトナム沖南沙諸島 への自国の領土と宣言、トラブル続きは変って居ません。 インターネットで、一国の首脳は瞬時に話し合う環境は出来ていますが、利害の対立を解消 する方向には向かっていません。 強国、大国が利益を独りじめしようとする、欲望を抑える事は出来ていません。 世界平和への処方箋は21世紀への選択 で解き明かされています。 ポイント * テヘラニアン博士は、・・・「私たちが迎えた新しい世界とは、コミュニケーション の回路は拡大しているにもかかわらず、対話そのものは切実に不足している世界のこと である」と。 * しかし、それがそのまま、人間と人間の”心の距離”を縮め、相互理解から相互信頼を 結ぶことに役立っていないのが現状である。 以上 鈴之助 21世紀への選択 池田・テヘラニアン対談 4/6 はじめに 池田 4 現在、「国際コミュニケーション論」の専門家として、ハワイ大学で教鞭を執られるテ ヘラニアン博士は、現代の世界が直面している危機を、端的にこう表現されている。 「私たちが迎えた新しい世界とは、コミュニケーションの回路は拡大しているにもかかわ らず、対話そのものは切実に不足している世界のことである」と。 たしかに、インターネットなどの急速な普及に伴い、「IT(情報技術)革命」が声高 に叫ばれる時代のなかで、情報を伝達するためのツール(手段)は、かなり整ってきた。 しかし、それがそのまま、人間と人間の”心の距離”を縮め、相互理解から相互信頼を 結ぶことに役立っていないのが現状である。 出来合いのステレオタイプの情報が一方的に増幅され、多くの人々がそれを受動的に受 け取ることしかできない状況も生まれてきた。 さらに「デジタル・ディバイド」と呼ばれる情報格差の問題も、深刻にクローズアッ プされている。 博士は、こうした情報化社会の”陥穽”を、鋭く警告されたのである。 “頂門の一針”ともいうべき博士の指摘に、私は、哲学者マルティン・ブーバーの言葉 を思い浮かべた。 「(行うべき対話は)相手を現実に見つめることもせず、呼びかけもしないあの見せかけ の対話ではなくて、確信から確信への真の対話、胸襟を開いた人格から人格の真の対話 である」(植田重雄訳『我と汝・対話』、岩波文庫) この「開かれた対話」の精神こそ、現代の世界に待たれているものではないだろうか。 Tweet