投稿者:生涯&広布一筋兄弟メール 投稿日:2017年 5月18日(木)10時36分46秒   通報
戸田城聖全集 第3巻より

時あたかも、我が国は太平洋戦争に直面し、国をあげて修羅のちまたに突入したのである。
牧口会長は、この大戦争の間に、強く大聖人の御精神を奉戴(ほうたい)して、
国家の悪思想たる天照大神を拝むということに対立したのであった。

時の軍部は、蒙古襲来のとき、神風が天照大神によって吹いたという歴史にだまされていたのであった。
国家が謗法(ほうぼう)の行為をなすことを知らず、大聖人の教えを聞こうとせず、語ろうともせず、
かつ、御本仏大聖人の祈りによって神風が吹いたことは、知らなかったのである。

米国はデユーイの哲学により、日本の軍部は低級な邪義である神道論によって、一国の精神統一を図った。
勝負は物量だけの問題ではなく、すでにこのことによって定まっていたのである。
かれらが敗戦とともに、狂人的になることはどうすることもできないことであった。

高級な仏教哲学は、敗戦すべきことを教えていたのであるが、
その大切な教理である大聖人の御遺文すら焼き捨てようとかかったのである。

軍部の偉大な権力は狂人に刃物で、民衆は脅されるままにふるえあがって、
バカのように天照大神の神棚を作って拝んだのである。

このとき、牧口会長は、天照大神の神札を拝むことは、正宗の精神に反すると、きびしく会員に命ぜられたのである。

日本の国は、軍部に引きづられて妙な考え方になっていた。
国内が思想的に乱れるのを恐れ、宗教の統一を図ろうとくわだてた。

天照大神を拝んで神風を吹かしてもらうと言いだしたのである。天照大神を拝まない者は国賊であり、
反戦思想であるとしていた。日本始まって以来、初めて国をあげて天照大神への信心である。
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