投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2015年 2月 1日(日)23時34分27秒  

仏教三千年の流転や日興門流の歴史を見て強く感じることは、
いかに優れた人格者や指導者であっても、
必ずその時代の社会体制やその国の文化、風習、民衆の機根等の制約を受けています。

しかし各時代に生きた仏教指導者は「五義」に則り、経典を新たな視点で捉えなおして、
まったく新しい解釈や表現法を使って、仏教哲学へと昇華し、体系化し、
その時代の民衆に宣揚していきました。

日蓮大聖人滅後、七百年にして創価学会が誕生し、
日興門流が伝え残してきた人師論師の論釈を踏まえつつも、
創価三代会長は独自の視点に立って、日蓮仏法を日本だけでなく
世界百九十二カ国地域の人々に宣揚してきました。

この歴史は仏法史上、未だかつて誰もやったことのない壮挙であり、
日蓮仏法史に燦然と輝く黄金の歴史といえます。

では、この「生きた日蓮仏法」を世界に向かって宣揚している創価思想とは、
どのようなものなのでしょうか。

これを考えていきたいと思います。

その前に、最初に断っておきたいことは、もともと私のような愚昧の弟子が、
先生の思想の全体を
体系付けるなどという傲慢な考えは当然ありませんし、できませんし、
先生の全体的な思想なんてわかりません。

まだまだ勉強中です。
また、教えをたれるという根性も毛頭ありません。

ただ、自分が勉強と研鑽をして実感したことの片鱗だけを
ここでは述べてみたいと思いますので、ご理解ください。

創価学会の「信仰と思想」の核心部分の構成は、
いうまでもなく日蓮仏法を踏まえて形成されてきましたが、

なかでも池田先生の時代に入って、先生の行動を丁寧に追っていくと、
その足跡は多方面に亘り、それは会内会外問わず、
常人ではとても理解し難い出来事というしかありません。

池田先生は、第一に創価学会(民衆組織)の指導者であり
「仏教者」「文学者」「哲学者」「教育家」「政策提言者」「写真家」「社会事業家」
「平和運動家」「環境活動家」「民間外交家」「芸術愛好家」
「文化運動の推進者」の顔を持っています。

あらゆる面で高度に専門分化された現代社会で、
一人の人間が半世紀以上も突出した活動を続けてきたのです。

その行動の多面性に対する思考は、歴史上の偉人を遥かに越える足跡といえるでしょう。