投稿者:無冠 投稿日:2016年 7月14日(木)21時39分11秒   通報
全集未収録の池田先生のスピーチ(聖教新聞2006.5~2010.4)を掲示します。
全文はあまりに長すぎますので勝手に抜粋します。

2006・5・25【第60回本部幹部会・新世紀第5回東北総会・新世紀第4回中国総会】

●ナワイーに学べ
きょうは、ナワイーの詩から、いくつか紹介したい。
大詩人は綴った。
「何をもって、師匠への恩返しとするべきか。
それには、世界のすべての富をもってしても足りない」
これこそ、本当の師弟である。本当の弟子の心である。
牧口先生と戸田先生、戸田先生と私の間に、この師弟の精神があったからこそ、広宣流布が前進し、世界的な創価学会となったことを忘れてはな

らない。
仏法の根本は「師弟」である。
私たちの不変かつ永遠の師匠は、南無妙法蓮華経の御本尊であり、日蓮大聖人である。
大聖人の仏法を世界に宣揚し、御本尊を弘通していくことこそ、「師弟不二」の実践の本義である。
御本仏の仰せのままに、広宣流布を実現しゆく創価の師弟にこそ、本当の「師弟不二」の精神が脈動している。仏に成る血脈が流れ通っている。
牧口先生、戸田先生、そして私の三代は、この仏法の方程式を胸中深く自覚して、師弟の道を進んできたのである。

●広布に戦う人を皆で讃えよ!
釈尊も、大聖人も、広布に戦う女性たちを最大に賞讃し、大切にされた。
その仏法の方程式に則って、私も「女性を大切に」ということを、繰り返し申し上げている。
仏法の世界は、男女の差別などない。役職があるから偉いわけでもない。
「広布に戦う人」が、一番偉大なのである。
ゆえに、真剣に妙法流布を祈り、汗を流して行動している人を、最大に讃えてまいりたい。
それが本当の仏法の世界なのである。
自分では何もしない男性幹部が、婦人部を下に見て、威張ったり、命令したりするようなことがあったならば、断じて許してはいけない。
正義の言論で厳しく責め抜いていかねばならない。
また、婦人部の皆さんが活動しやすいように心を配っていくことも大事である。
たとえば、婦人部の方々が存分に学会活動できるのも、ご主人やお子さんの理解と協力があってのことである。
「ご主人によろしくお伝えください」という一言を忘れない。また、お子さんたちに、感謝の言葉や励ましの声をかけていく。
そういう点も配慮できるリーダーであっていただきたい。
婦人部のご家族 ── お子さんやご主人はもちろん、高齢の方など ── に気を配ることが、婦人部の皆さんを守ることになるのである。
ともかく、「上」が変わることだ。それが牧口先生、戸田先生の指導であった。
幹部自身が、駆けずり回って、会員同志のために献身していくことだ。
そこに、学会がもう一歩、大きく発展していくカギがある。

●世界一の「幸福博士」「希望博士」
今回、来日されたイタリア青年部の皆さんが、約150年前の貴重な新聞や、書籍を贈ってくださった。学会の“宝”として大切にしてまいり

ます。
その中に、イタリア統一の英雄マッツィーニの書籍もある。そこには、マッツィーニが青年に贈った言葉が記されていた。
「青年の中にこそ、未来への希望が息づいている」
「さあ、立ち上がれ! そして行動を起こせ! 周りに悪徳があればなおいっそう、正義の道が見失われる恐れがあればなおいっそう、強き行動を

起こせ!」
まったく、その通りだ。
末法は「五濁悪世」であり「闘諍堅固」である。それが釈尊の予言である。大聖人の御断言である。
悪との戦いは、必然であり、永遠である。
だからこそ、正義の青年が、強く、また強く、連帯を広げていく以外に、未来の平和の希望はない。
人類の希望を開く原動力こそ、学会青年部の正義の戦いなのだ。頼みます!(大拍手)

●人を謗ることは法を謗ること
日蓮大聖人は、こう仰せである。
「一切の草木は、大地から生ずる。このことから考えると、一切の仏法もまた、人によって広まるのである」(御書465ページ、通解)
ゆえに、法を弘める人を謗ることは、その法を謗ることである。
まじめな学会員を誹謗する。同志をけなす。師匠を裏切る。これらは、謗法となるのである。
そういう輩は、相手がだれであっても、厳しく責めていかねばならない。それが大聖人の教えである。
仏法に照らせば、立場や地位の差など問題ではない。

■ 日蓮大聖人は仰せである。
「いいかげんな人が、信ずるような格好をしながら、おかしなことを言い出すと、そのほかの人の信心をも破ってしまうのである」(御書153

9ページ、通解)
こうした悪人に、断じてだまされてはいけない。鋭く見破ることだ。
戸田先生は、非常に厳しかった。
「正義を破壊せんとする、忘恩の大悪人の末路を、容赦なく見届けるのだ」
学会から受けた恩を忘れ、学会に弓を引き、悪に加担した人間の末路は、皆、悲惨である。

■ 晴れ晴れと、創立80周年を目指し、私たちは、いよいよ強盛の信心で、すべてを開いていきたい。
朗々たる妙法の音声で、生命の威光勢力を増し、新しい人材の波また波を広げながら、異体同心の団結で、痛快に勝ちまくってまいりたい。
皆さまのご多幸を祈り、皆さまのご健康を祈り、皆さまのご繁栄を祈り、私のスピーチを終わります。ありがとう!
またお会いしましょう! (大拍手)