投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2015年 9月23日(水)14時21分19秒   通報

以下、島薗教授が著作で展開されている内容をTwitterでまとめていましたので紹介すると共に、こうしたテーマから
論じていく必要があると思い、問題提起をします。
ご意見をお願いします。

@Shimazono: 創価学会は公共宗教として機能するよりも、公共空間を歪める働きをしていないか?「創価学会にとっては選挙で「勝利」すること自体が信仰の証となっているという事実」。政教関係の現代的基準に反する。「創価学会と公明党の「宗教と公共空間」」

http://togetter.com/li/715216

「創価学会と公明党の「宗教と公共空間」」

「池田名誉会長の考え方は(トインビー対談以来)40年にわたって平和や自衛についての創価学会の考え方の基盤として尊ばれて来たものだ。

2014年7月1日に公明党が同意した閣議決定の内容は、明らかにこうした「仏教の平和思想」の立場にそぐわないものだ。

多くの創価学会員がそう感じていると想像される。他方、にもかかわらず公明党のこうした姿勢を創価学会は組織として支持しようとしているようである。

それはなぜだろうか

これについて7月1日の『朝日新聞』は「公明が結党の理念を損ねてまで、自民と同一歩調を取らざるをえないのは「関係の深化が後戻りできないところまで進んでいるからだと述べている。

基本的な理念を曲げても維持したい利益があるという捉え方だ。

この記事はそれを「選挙」と「政策」の両面から説明している

「選挙」の面では、衆院選であれば創価学会は小選挙区で自民党候補を支援する。かわりに自民が候補を立てず、公明を組織的に支える選挙区も九つある。

とくに九州では自公の組織が一体となった選挙活動が行われる。

こうして一五年目に入った選挙協力が、もしなくなるとすれば、公明党の議員の地位は危ういものとなる。また与党に入っていることで公明党の「政策」をある程度、通すことができる。

とくに支持者の要求が大きい福祉政策推進を党の政治活動の成果として誇ることができる。

だが、公明党のこうしたメリットは創価学会の平和理念を押しのけるほど大きなものなのだろうか

ここで、創価学会にとっては選挙で「勝利」すること自体が信仰の証となっているという事実を考えなくてはならないだろう。

それはまた、「広宣流布」という創価学会の一大目標とも関わり合っている。

こうした創価学会と公明党の関わりのあり方は、「宗教と公共空間」のあり方として好ましいものだろうか。

宗教集団の集団エゴ的な利益に公共善に関わる理念が従属しているのではないか。今後、公明党も創価学会もこうした市民からの問いに向き合う必要がある(以上)

* 宗教と公共空間: 見直される宗教の役割?島薗 進、 磯前 順一 (2014/8/2)?