投稿者:平和の弾丸   投稿日:2015年 8月13日(木)13時55分47秒     通報
「裏切りは悪」

1、ユゴーは、自分を迫害し、悪者にし、追放した権力者(ナポレオン3世)に向かってこう言った。

「なによりもまず、ボナパルトさん、あなたは、人間の良心とはなんであるかを少しは心得ておく必要があると思うのです。この世には、ふたつのものがあります。世間ではそれを善と悪と呼んでいますが、まだご存知でないのでしたら、いますぐにでも勉強して、とくとそれを覚えていただきたいのであります。お分りでなければ、お教えしなければなりません。

よろしいですか、嘘をつくのはよくないことで、裏切るのは悪いことで(中略)そのようなことは禁じられているのであります。」

〈アンドレ・モロワ『ヴィクトール・ユゴー』(中略)新潮社〉

嘘つきと裏切りの独裁者よ、よいか!覚えたか!と。

そして民衆には、こう呼びかけた。

「ああ、けなげな働き蜂たちよ、
義務をつくすおまえたち、美徳であるおまえたち、
金の翼よ、炎の矢よ、
渦巻いて舞え、あの破廉恥な男の頭上に!
あの男に言ってやれ。『わたしたちをなんだと思っているのだ?』と。

〈「懲罰詩集」『ユゴー詩集』  所収、(中略)潮出版社〉

その気概と実力をもて!

そういう悪人は、やっつけて、そして次の世紀のために「新しい人材を!」「新しい光を!」「新しい社会を!-これがユゴーの願いであった。

未来は、今にあり。今、私どもは、「二十一世紀の勝利」の橋を架けているのである。(つづく)