投稿者:大仏のグリグリのとこ   投稿日:2015年 5月16日(土)14時54分44秒     通報 編集済
三類の強敵の特徴については、【開目抄の指導原理について】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/12481/1419647186/l50
で詳しく取り上げましたが、今一度、確認し合いたいと思います。

そもそもこの「三類の強敵」はどの経典に出てくるかというと、法華経の「勧持品」の中に出てきます。
つまり、法華経の行者を迫害する三種類の敵の特徴が描かれているのです。

この勧持品を読んだ「妙楽大師」は、迫害者の特徴を三つに分類して
「第一に俗衆増上慢、第二に道門増上慢、第三に僭聖増上慢」としました。

今回は、その中でも「俗衆増上慢」の特徴を見ていきましょう。

【第一 俗衆増上慢の特徴は「無智」】

まず、勧持品には「もろもろの無智の人が悪口罵詈などして、
また刀や杖をもって迫害する」(通解)とあることから妙楽は「俗衆増上慢」と名づけました。

この迫害者は、仏教に関する知識を持たない在家の人々です。

例えば、ネットの中でいうと「クジラくん」みたいな人と言えば、わかりやすいと思います。

彼らは、法華経の行者を批判するだけの判断力を持っていないにも関わらず、
法華経の行者を悪口罵詈し、時には物理的暴力などをもって迫害をしてくるのです。

彼らの特徴は、明確な根拠を持たず、社会的につくり上げられた「悪のイメージ」をもって、
いってみれば集団心理的に法華経の行者への迫害に加わります。

そして、自ら主体的に判断するのではなく、他者がつくった風評やイメージに動かされ、盲動する無智な信者です。

日蓮大聖人もこれを

「もろもろの無智の人あってというのは、第二の『悪世の中の僧』と第三の『高僧(位の高い僧)』の教えを
信じている大檀那(布施をしている信者)のことである。
妙楽大師はこれを『俗衆』と名づけ、その弟子の智度法師は『役所(役人)に従う』(通解)」(二二六頁)――と述べています。

これを組織に引き合わせると、組織が打ち出す方針や指導性を、ただ盲目的に信じ、自分では何も考えない、
いわゆる「権威への盲従」とも言うべき無智な幹部や会員のことです。

このような人は、役人(権威者)に弱く、正邪を判断する力がなく、自らは真実を見極めようとしない。

ただ権威によりかかり、それを利用し、権威主義、形式主義に支配されて、
師匠の指導を忠実に実践している弟子を迫害してしまうのです。

その俗衆増上慢の見本みたいな者が、クジラ・鹿せんべい・ダンテスのような人です。

彼らは、仏法の高低浅低については何も知りません。
それなのに真正の弟子を迫害するのは一体なぜなのか。

このような哀れな人間は何によって動かされているのか。

それは、第二の道門増上慢、第三の僭聖増上慢の幹部に扇動されているからです。

だからこそ、一般会員を賢明にする以外にないのです。

本来、学会幹部の役割は、どんなにわからず屋の会員でも、忍耐強く見守り、
正しい信心に導いていくのが使命であり、誓いであったはずです。

しかし、その誓いを忘れてしまったのが、次ぎの道門増上慢です。
つづく(不定期 キガムケバ)