投稿者:信濃町の人びと   投稿日:2015年 3月23日(月)19時14分21秒     通報
御書と師弟   和合僧団より②

後継・拡大・勝利の真の弟子たれ

そして第三に、「未来も又しかるべし」──この地涌の人材の陸続たる流れは、未来も変わらないと大聖人が断じておられる。広布に生きる地涌の前進は、未来永遠にわたって続いていくとの大確信です。

「我五百塵点劫より大地の底にかくしをきたる真の弟子あり」

いわば、地涌の菩薩とは、久遠の釈尊の秘蔵の直弟子です。であるからこそ、師匠の構想を実現することができる。

涌出品、そして寿量品という経文の流れに沿って拝すれば、師匠である仏の本地が明かされてからその次に、弟子である地涌の菩薩が出現したのではない。まず荘厳な弟子が出現することによって、師匠の永遠の生命が証明されていったのです。

まさしく地涌の菩薩は、師と共に、いな、師に先んじて、久遠の過去から永劫の未来へと突き進む「師弟不二」の勝利の魂を明かしているのです。
要するに地涌の菩薩とは──

①師への報恩感謝に燃えて、自ら一人立つ「後継の弟子」

②師の教えを広げ、人々の仏性を引き出す「拡大の弟子」

③師と共に永遠に歩み、真実を証明しゆく「勝利の弟子」──と言ってよい。

このように、本抄に示されている「地涌の義」とは、師弟不二の大道を歩む弟子たちの不変の指標なのです。

この正道を世界中の民衆が胸を張って歩み、広宣流布を実現していけるよう、現代的な地涌の組織を築き上げた教団こそ、創価学会にほかならない。

そのためにも、一番大事なのは「地涌の菩薩の団結」です。団結がなければ、真の後継も拡大も勝利もありません。

戸田先生は、地涌の連帯を築きゆく″信仰と組織″について語られました。

「わが創価学会は、その信仰の中心に、絶対唯一の御本尊を有し」

「これを現代化し、科学的にし、今日の立派な組織ができあがったのである。この力は、世の模範であるとともに、世の驚異である」
人類の未来を開く使命あり!

信心の成長と広宣流布の前進にとって、皆で励まし、守り合う「組織」の存在は絶対に不可欠です。末法濁世に、一人だけで信行学を成し遂げ、法を弘めることは不可能だからです。

師匠のもと、善き同志の支えと励ましありてこそ、共に成仏の道を歩んでいけるのです。これが「善知識」「和合僧」という法理です。わがままな仏道修行などあり得ない。

師弟という縦糸〟、地涌の同志という横糸。この縦横の絆が織りなす幸福・勝利の大いなる布を広げていくことが広宣流布なのです。

正しき和合僧団に連なってこそ、永遠に崩れざる幸福・勝利の人生を完結することができる。現代で言えば、誉れある創価学会員として使命の道に生き抜くことであります。

戸田先生は、「一人一人が、自分の力を最大に発揮して、目的のために強く伸び伸びと前進してゆけば、おのずから深い団結がなされていく」と指導されました。

広布の組織は、いわゆるピラミッドではありません。師匠を中心として広がる〝同心円〟の連帯と言えるでしょう。

御本尊の前には皆、平等です。役職の上下は役割の違いにすぎません。全員が尊い使命をもった、かけがえのない地涌の闘士であります。

ゆえに、同志に怨嫉をしてはなりません。同志を妬んだり中傷したりすれば、福運を消してしまうからです。

大聖人は、「軽善」「憎善」「嫉善」「恨善」を戒められています(御書1382ページ)。同志を軽んじたり、憎んだり、恨んだりしてはならない。それでは、広宣流布という大目的を忘れた悪心に食い破られてしまう。

いわんや、我見や慢心に囚われて組織を撹乱したり、分断しようとすれば、厳しい仏罰を受けるだけです。

戸田先生は、繰り返し戒められました。

「広宣流布という至上の目的に生きることを忘れるな! この一点が狂えば、すべてが狂ってしまう」

「創価学会の中で、最高の仏法を教えてもらいながら、その恩を忘れて、学会を裏切り、師敵対する。これほどの恩知らずの畜生はいない」

学会の組織は、御本仏・日蓮大聖人の大生命そのものである。3代の師弟が全生命を注いで築き上げ、護り抜いてきた創価の大城を、未来永遠にわたって絶対に壊してはなりません。何者にも壊させてはならない。悪と戦わなければ、地涌の菩薩ではありません。

学会を護り、発展させゆくため、「能忍」の心で戦う人こそが、真の地涌の勇者なのです。

もちろん、凡夫の集まりですから、性格的に合わなかったり、感情的な行き違いをする場合もあるかもしれない。

しかし、だからこそ自身の境涯を大きく開くことができる。広布のリーダーは、まず自分が「一人立ち」、誰よりも苦労し、経験を積んで、道を発見していくことです。それで初めて、〝将の将〟として大勢の友をリードしていけるのです。
戸田先生は言われました。

「組織の第一線を汗まみれになって駆け巡り、同志を励まし、友と語っていくことだ。その中でこそ、本当の信心、本当の学会を肌身で知ることができる」

どうすれば、皆の力を生かせるか。皆を成長・幸福・勝利の方向へ向けられるか。実に崇高な悩みではありませんか。まさに「仏の悩み」と等しい。

「責任は悟達に通ず」です。「上に立つ指導者が無責任であれば、一切が崩れてしまう」と、戸田先生も厳しかった。

広布の大目的を担い立って、一つ一つ悩み、祈って乗り越えていく。その繰り返しの中で、わが生命に上行菩薩の力用が涌現します。そこに、金剛不壊の仏の智慧が輝き、無量無辺の福徳が広がっていくのです。

大聖人は仰せです。
「自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る」──「自他彼此の心」とは、自分と他人を差別し、対立させる心です。

その対極にある「水魚の思」とは、水と魚のように、一体となって仲良く進む同志愛です。『三国志』に綴られる諸葛亮孔明と劉備玄徳の絆(水魚の交わり)に由来するものであります。

『三国志』は、志を同じくする英雄たちの団結の劇です。

あの水滸会で学んだ折にも、戸田先生は、有名な桃園の契りで結ばれた劉備・関羽・張飛の団結について語ってくださいました。

「三人が共によく互いの短所を知って、補いあっていけたから、団結できたのだ」

「どれが短所か、また長所は何か、を知っていくことが、互いに相手の人物を理解する基本となるものだ」と。

まして、師弟の魂を根幹とした私たちの「信心の団結」は、最強無敵であります。

人類は、平和と幸福を開く共生の哲学を渇望している。その悲願を担い、地球文明の未来を照らしゆく太陽が、日蓮仏法です。我らSGIの大連帯です。

アメリカの仏教研究家ストランド氏は、こう賞讃されております。

「SGIは、強力な組織を持ちながら、そこに属する会員は、個人の高いレベルで自身の力を発揮しています。組織が人々を型にはめると、組織は発展しません。しかし、枠を取り払ってしまうと組織は分解してしまいます。その点、創価学会の組織は、絶妙なバランスをもって運営されていると思います」

世界は正しく見ています。

戸田先生は叫ばれました。「地涌の菩薩の皆さん、やろうではないか!」と。

我らは地涌の菩薩なり!我らは人類の希望なり!この大いなる確信に燃え、「栄光の団結」で勝ちまくって、創価の道を切り開いていきましょう!

君もまた
永遠とわ の同志と
仰がんや
共に共にと
和合の力で