投稿者:くじら広告代理店  投稿日:2015年 1月23日(金)18時58分41秒    通報
17年ぶりの国税調査に創価学会は蜂の巣を突(つつ)いたような大混乱に陥った。
何しろ学会首脳部にも矢野氏ら公明党幹部にも、国税調査にどう対応していいのか、また国税側の意図が何なのか、まったくわからなかったからだ。

八尋氏はすがるように矢野氏に言った。
秋谷(栄之助)会長と打ち合わせた結果、今後の対応については市川(雄一・公明党)書記長ではなく、矢野さん一本でやりたいとのことだ」
秋谷、八尋両氏はほぼ毎日、矢野氏に連絡し、信仰心を盾に、矢野氏が国税との交渉の前面に立つよう求めた。

しかし、国の法律を曲げることすら信心という主張には、さすがに矢野氏も納得できず、何度も断った。
それでも、彼らは
「矢野君には信心がないのか」
「池田(大作・名誉会長)先生を守るのが信心だ」と詰め寄る。
矢野氏が「国税と信心は別だ」と言うと、彼らは「魔を打ち破るのが信心だ」と反駁した。
最後に秋谷氏らは切り札を持ち出した。

「この件は矢野にやらせろ、というのが池田先生のたってのご意向なんだ」
矢野氏は進退窮まって「できることはやりましょう。しかし脱税などないでしょうね」と毒舌を吐いた。

これがその後、足かけ3年に及ぶ矢野氏と国税幹部たちの「暗闘」の始まりだった――。
(中略)

会談後、八尋氏は私に「大成功だ。ありがたい。彼らに自由に動かれたら、もたない。何しろ(池田氏の)公私混同で区別がついていないから……」と感謝しきりだった。