投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 8月 6日(土)01時46分49秒
しじょうきんごどのごしょうそく   たつのくちごしょ
ぶんえい はちねん くがつ にじゅういちにち。
さがみえち。 p1113
たびたびの おんおとずれ、もうしつくしがたくそうらう、さてもさても、いぬるじゅうににちのなんのとき きへん、たつのくちまで、つれさせたまい、しかのみならず はらをきらんと、おおせられしことこそ、ふしぎとももうすばかりなけれ、にちれん、かこにさいし、しょりょう、けんぞくなどのゆえに、しんみょうをすてしところ、いくそばくか、ありけむ、あるいはやまにすて、うみにすて、あるいはかわ、あるいはいそなど、みちのほとりか、しかれどもほけきょうのゆへ、だいもくの なんにあらざればすてしみも、こうむるなんなども じょうぶつのためならず、じょうぶつのためならざれば、すてしうみ、かわも ぶつどにもあらざるか。
このたびほけきょうのぎょうじゃとして、るざい、しざいにおよぶ、るざいは、いとう、しざいは、たつのくち、そうしゅうの、たつのくちこそ、にちれんがいのちをすてたるところなれ ぶつどにおとるべしや、そのゆえは、すでにほけきょうのゆえなるがゆへなり、きょうにいわく「じっぽうぶつどちゅう ゆいういちじょうほう」と、このこころなるべきか、このきょうもんに「いちじょうほう」とときたもうはほけきょうのことなり、じっぽうぶつどのなかにはほけきょうよりほかはまったくなきなり じょぶつほうべんせつとみえたり、もししからば、にちれんがなんにあうところごとに、ぶつどなるべきか、しゃばせかいのなかには にほんこく、にほんこくのなかには さがみのくに、さがみのくにのなかには かたせ、かたせのなかには たつのくちににちれんが、いのちをとどめをくことは、ほけきょうのおんゆえなれば じゃっこうどともいうべきか、。じんりきほんにいわく「にゃく、おりんちゅう にゃく、おえんちゅう にゃく、せんこくこうや、ぜちゅうないし、にはつねはん」とはこれか。
かかるにちれんにともなひて ほけきょうのぎょうじゃとしてはらをきらんと、のたもうこと、かの こうえんがはらをさいて あるじのいこうがきもをいれたるよりもひゃくせんまんばいすぐれたることなり、にちれん、りょうぜんにまいりて、まづ しじょうきんごこそ、ほけきょうのおんゆえに、にちれんと をなじくはらきらんと もうしそうらうなりと、もうしあげそうらうべきぞ、
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またかまくらどのの、おおせとて、ないない、さどのくにへ、つかはすべきよし うけたまわりそうらう、さんこうてんしのなかに、がってんしは、ひかりものとあらはれ、たつのくちのくびをたすけ、みょうじょうてんしは、しごにちいぜんにくだりて、にちれんにけんざん、したもふ、いま、にってんし、ばかりのこりたもふ、さだめて、しゅごあるべきかと、たのもしたのもし、ほっしほんにいわく「そっけんへんげにん、いしさえご」うたがいあるべからず、あんらくぎょうほんに、いわく「とうじょうふか」ふもんぼんにいわく「とうじんだんだんね」これらのきょうもん よもそらごとにては、そうらはじ、ごうじょうの しんりきこそありがたくそうらへ、きょうきょうきんげん。
ぶんえいはちねん くがつにじゅういちにち にちれん かおう
しじょうきんごどの。