投稿者:寝たきりオジサン 投稿日:2017年 1月25日(水)19時04分15秒   通報
◎『伝統守り、本質見抜く正義の人に』

一言申し上げたい事は、正義の人になって頂きたいと言う事です。
正義とは何か━━これは又、価値観の問題で非常に難しい。

私は、諸君に、正義という意味に於て、悩める人、苦しんでいる人、不幸な人、
すなわち、庶民の側につき、たとえ自分がどんなに偉くなったとしても、その姿
勢だけは崩さずに生きていってもらいたいのです。
(中略)
次に申し上げたい事は、いかなる時代でも先駆者のように、より一歩進んだ革命
をしようという場合には、弾圧を受け、誹謗され、批判され、苦しめられている
事が多いという事です。

どんな人生を生きるのも自由ですが、ただ自分の生き甲斐として、社会の為に何
らかの貢献をしようという、人間としての進歩だけは忘れてはならない。
人によっては順調に華々しくいく人もあるだろうし、地道に大器晩成でいく人も
いるでしょう。

自分はあくまでもこの道でよい、自分はこの人生観で生きていくというものがあ
れば、何ら恥じることはありません。
有名人よりも、何千倍、何万倍、偉い人はたくさんおります。
否、有名人や金持ちの中にも卑劣な人はいるということを、私は言っておきます。

そういう意味で、私のお願いしたいことは、不幸な人、悩める人など、庶民の味
方になって頂きたいと言う事です。
この事を忘れないでほしいのです。これは、絶対に正しい生き方です。

批判されている現象の面だけを見るのではなくして、本質を見て、正義の思考と
指針を持った指導者になって頂きたい。
車が動けば埃がたち、風が吹けば波が起きる。飛行機が飛べば音が出るし、船が
動けば波が起きます。

これと同じように、何等かの社会の変革、又は制度の改革を行おうとする場合や
、大きい思想や信念をもって行動しようとすれば、そこには必ず批判が起こるの
は、当然の原理です。
一般のマスコミは、現象だけしか見ていないものです。直ぐにこれは悪いとか、
ダメだなどと即断即決されて、歴史というものはつくられがちです。
そういうものに流されず、本質を見抜いていける人間になって頂きたい。
その為には基準が問題です。何が基準かと言えば、やはり人間が原点です。

人間革命から出発して、人間革命に終わる以外に、真実の社会観、世界観、政治
観、人生観というものは、透徹して見られない。
人間革命は自分との戦いですから、自分に負けないで頂きたい。
また、たとえ負けかかっても、自分自身への挑戦だと言う事を忘れないで、自ら
を燃焼させて頂きたいのです。

最後に、どんなに知性があっても、優秀な頭脳の持ち主でも、その中に、福運が
なければ、人の為、社会の為に貢献出来ない場合があります。空転したり、ニヒ
リズムに陥ったりしてしまう事があるのです。

そこで、人間としてどのように大成していくか、これを生涯の課題として、お互
いに励まし合い、仲良く頑張って頂きたい事を心から念じて、私の挨拶と致しま
す。

(昭和47年3月18日)