投稿者:帰国子女 投稿日:2017年 1月25日(水)07時56分48秒   通報
寝たきりオジサン・太ちゃんさんなど、みなさんに激励されて、もう少し書かせていただきます。フランスは「仏国」と漢字を当てますが、その言葉の通り、以前は池田先生を師匠と仰ぐ、信心強情なメンバーがたくさんいました。故山崎初代欧州議長をはじめ、皆、先生が手作りで育てた仏の方々でした。

池田先生がビクトル・ユゴー記念館のオープニングにご出席された91年、フランスには大きな魔が競いました。新聞をはじめマスコミが創価学会をセクトと書きたてました。中には、会館で原子爆弾を製造しているなどといったバカバカしい記事もあったそうです。これに対しSGIフランスは裁判に訴え、ほぼすべての訴訟に勝利しました。そのとき、フランス全土でメンバーが、特に婦人部がすごい題目を上げて戦ったことは、今では忘れ去られた過去の歴史になってしまいました。

10年ほど前、SGIフランスは、再度、政府のセクトリストに載りました。それと前後して、SGI欧州の銀行口座は凍結されてしまったという噂が流れました。欧州のメンバーが南仏トレッツ研修道場の研修会に参加して財務したお金も、引き出せなくなったということです。それ以前にフランスには、SGI欧州とSGIフランスの2つの法人がありました。T橋欧州議長は、ほとんど説明もしないまま、SGI欧州の法人を閉鎖してしまいました。SGI欧州は存在しないわけですから、欧州議長とは名ばかりで、内輪だけの社会的には実体のない役職です。

このとき臆病なT橋欧州議長は、なんとか宗教法人を取得しようとしました。その後、宗教法人・文化法人・商業法人の3つを取得したのはいいのですが、フランスの法律では、宗教法人を取得すると、国内すべての会館はキリスト教の教会のように週に何日か、会員でない一般の市民に開放しなければなりません。週に何度か会館に一般人がやってきたら、落ち着いて会合もやってられません。池田先生が欧州の中心(のちに創価大学を建てようとされた)にしようとされたトレッツ研修道場は、現在、四者の夏季研修会くらいしか開催していません。日本の研修道場も似たり寄ったりで、ほとんど使っていないとは思いますが。

トレッツはマルセイユから1時間ほどの交通の不便なところにありますが、画家のセザンヌで有名なサンクト・ビクトワール(勝利山)が眼前に広がります。池田先生は、日に何度も山肌の色が変化するなだらかなこの山を「仏の寝姿」と形容されました。当初、今の池田ホールがある場所は林になっていました。先生がトレッツを訪ねたとき、その林を指さして、ここに大きな仏間のあるホールを建てたいとおっしゃいました。しかし、フランスの法律では所有地でも勝手に林を伐採してはいけないことになっております。ところが、翌年、この林が火災で全焼。先生のおっしゃるように池田ホールを建てることができたのでした。

ところで、現在、パリのオペラ会館近くの学会の出版物を販売する書店では、池田先生の対談集や人間革命を絶版にしてしまったようです。地下鉄の中で、先生の書物を読むメンバーも表紙を隠して、どこかおどおどしているように感じられます。かつて師匠への誓いを胸に、広宣流布への決意に燃えていたフランスは、骨抜きにされてしまったかのようです。

代わりに、欧州の中心はT橋議長が暮らすフランクフルトに移行しました。ドイツにはビンゲン市にもほとんど使わない大きな古城の会館がありますが、近年、フランクフルト(実際は隣接するヴァルドルフという村)にも池田会館を建設しました。昨年1月には、重々しい警備体制の中、あたかもローマ法王のようにH田会長がここを訪ねました。

T橋欧州議長は、長年フランスからドイツに中心をもってきたかったのでしょうが、ドイツはヒットラーの過去の負の歴史から、今でも欧州では好意的に思われていません。また、ドイツ人は哲学的にモノを考えますが、フランス人に比べてもともと信心から遠いように思われています。

余談ですが、T橋欧州議長は、ドイツに家を購入。公用車としてアウディーA6という超高級車に乗っています。しかも飛行機はビジネスクラス(なにかあったときに、すぐにフライトを変更できるようにということですが、実際にはそんな緊急事態もないでしょう)。陰で宗教貴族と呼ぶ人もいます。