投稿者:寝たきりオジサン 投稿日:2017年 1月23日(月)06時56分6秒   通報
(福岡県・飯塚さん男性46社長・ブロック長)

聖教新聞2006年5月8日

飯塚さんが社長を務める有限会社飯塚工業は、社員約40人。全員が橋梁の組み立
て・溶接を専門とする職人だ。

本年3月、親会社である大手鉄鋼メーカーから「20万時間無災害継続特別表彰」を
受けた。数十トンもの鉄鋼を扱う危険な現場で、6年間にわたる全社員の延べ勤
務時間(20万時間)の無事故を完遂したことが、高い評価につながった。

飯塚さんは2000年(平成12年)に父(68)から会社を引き継いだ。ところが2年がた
つころ、不況の煽りを受け、仕事の量が半減した。倒産の恐怖が脳裏に迫る。こ
のままでは半年ともたない……。

わらにもすがる思いで、御本尊に向かった。その時、思い出したのが、大学時代
の同志と学んだ「依正不二の原理」――「自身の強き一念が環境を切りひらく」
との学会指導だった。

よし、「会社の壁」は「自分の壁」と心に決めて突破口を開こう!そう誓った飯
塚さんは自ら営業に奔走した。見栄も外聞も捨て、橋梁以外の製造も引き受けた。

用意した100枚の名刺が残りわずかとなったころだった。町の鋳物工場に飛びこん
だところ、作業場の奥から、中学・高校時代の友人が姿を現した。

窮状を聞いたかつての友は快く大口の仕事をわけてくれた。それをきっかけに、
ぐんぐん仕事の受注が増加。ピンチを脱することができた。

「諸天善神に救われたとしか言いようがありません。会社の経営を通して必ずや
信心の実証を示そうと、報恩感謝の思いで固く誓いました」

目標の一つに定めたのが、「業界で不動の信頼を勝ち取ること、すなわち絶対無
事故の仕事を貫くこと」だった。

以来、朝のミーティングで危険を伴う作業工程を細かくチェックするようにした。
「無事故こそ勝利」との意識を社員全員に徹底した。

飯塚さんは語る。「社員の無事故と健康は、私の祈りから。何より朝の唱題は欠
かせません」