投稿者:河内平野 投稿日:2014年 9月24日(水)19時14分1秒
【民衆は勝った!弟子は断固と勝った! 2007.6.10付】

語り継げ
愛する関西
あの人と

ブラジルの文豪アマード氏は言った。
「民衆は けっしてだまされはしない」
「英雄の姿を知っている。それは自分の姿だからだ」 (神代修訳)

このアマード氏は、大関西を模範に前進してきた常勝ブラジルSGIの深き理解者であられた。
私が第三代会長を辞任した昭和五十四年の四月二十四日。
その夜 守口門真文化会館では大阪の緊急本部長会が行われた。

わが関西長の西口君は私の和歌を烈々と朗読した。
かつて学会の最高責任職である理事長を辞任された戸田先生に私が捧(ささ)げた一首である。

古(いにしえ)の
奇(く)しき縁(えにし)に
仕(つか)えしを
人は変れど
われは変わらじ

そして関西長は絶叫した。
「たとえ池田先生が会長職を辞めても、関西の私たちの師匠は永遠に池田先生です」

その晩 夜を徹して走り東京の私のもとへ飛んできた大関西の青年がいた。
藤原君たち七勇士である。
「なんで先生が辞めまあかんのや!」
「我々は 誰がなんと言おうと池田先生と共に戦うんや!」

邪宗門と反逆者らが結託した魔軍の謀略はあまりにも非道であった。
会合に出るな。
聖教新聞に載せるな。
先生と呼ぶな……。
私と会員の絆を引き裂かんとする卑怯きわまる陰湿な離間工作であった。

偉大なる学会の組織を、尊き学会の使命を、そして学会の力ある運営と全財産を盗み取ろうとする陰険なる陰謀が始まったのだ。

私を辞めさせ、次の会長を狡賢く造り上げ、その途端に
巨額の金を寄こせと脅した悪辣な裏話を誰が知るか。

それほど狡猾な連中が宗門と結託し何人かの悪党と組んで企んだのが私の引退劇である。その記録は明確に残されている。

しかし 関西の弟子たちは毛筋ほども揺るがなかった。
頭を上げて胸を張り、強く強く また正しく
師弟の誉れを叫び切っていったのである。

御聖訓には仰せである。
「金は大火にも焼けず 大水にも流されず
また朽ちることもない。鉄は水にも火にも ともに耐えることができない。
賢人は金の如くであり 愚人は鉄の如きものである」

おお! わが信頼する大関西こそ 金の中の真金の賢者の連帯であった。
明るく そして正しく美しき虹色に磨かれた
魂の光線のなかに偉大なる勝利と栄光を光らせていった。

常勝の
歌声忘れじ
常勝城

この昭和五十四年の七月には、豊中の関西戸田記念講堂で関西の合唱祭りを開いた。
山本伸一作「常勝の空」を声の限り歌ってくれた。
参加できぬ私に代わって妻と関西創価学園の教員であった長男が出席した。

熱き血潮の常勝大阪の門真の友が
「先生のもとへ馳せ参じようじゃないか!」
と学会本部に勇み来られたのは昭和五十五年御の早春であった。

彼らは叫んでいた。冷酷で卑劣な連中に対して彼らは勇敢に呵責(かしゃく)した。
「大正義の人を陥(おとしい)れる悪魔よ!増上慢よ!残忍な奴らよ!
反逆のお前たちは必ず打倒され 苦しみ戦(おのの)いて自分自身の断頭台に行くのだ」
常勝の善友は最後に正義の師弟の万歳を叫んでいった。

この創立五十周年の創価の元旦「五月の三日」を
私は関西文化会館で変わらざる常勝家族と祝った。
さらに五月五日の「後継者の日」には凛々しき未来部の若武者に
「早く生い立て!」と新時代の栄光の旗を託した。

そして昭和五十七年の三月二十二日。
中大阪の長居陸上競技場での 関西青年文化祭――
不可能を可能とする闘魂は「六段円塔」とそびえ立った。
壮大な劇であった。 あまりにも偉大な大芸術の開花であった。

その瞬間、金波銀波の大スタンドに見事なる「関西魂」の壮麗にして強烈な人文字が鮮やかに描き出された。
今でもその光景を私は忘れることができない。いな 誰人も忘れることが出来ないであろう。

関西は! 私を守りに護った。
関西は! 正義のために戦い勝った。
青春の希望に燃え上がる常勝関西の大グラウンドは
あまりにも荘厳な常勝の喜びの深く固いスクラムに揺れた。
常勝の大空までが歌い賞讃している瞬間であった。

関西は学会の根本使命をよく知っている。
関西は師弟不二を魂の奥深く知っている。
関西は真実と正義の連帯を知っている。
そして関西は聡明と賢明な連帯を知り抜いている。

恩師は言われていた。
「関西は強いぞ! 東京は個人の優越感はあるけれども 関西には連帯の優越感がある」

ああ!関西魂とは不撓不屈の負けじ魂である。
関西があれば学会は永遠に微動だにしない。
どこまでも師と共に広宣流布に生き抜くなかにこそ、
最高無上の幸福があることを、関西の哲人たちは生命の底から知っている。
仏道の最極の到達点はここに明快にあるからだ。

法華経にいわく。
『諸余の怨敵は 皆悉な催滅せり』
正法正義の陣列はあらゆる怨敵を打ち倒すことができるのだ。

法華経にいわく。
『魔及び魔民有りと雖も 皆な仏法を護らん』
広宣流布のためには、いかなる魔軍たりとも味方に変えることができるのだ。