投稿者:寝たきりオジサン 投稿日:2016年10月31日(月)19時01分14秒   通報 編集済
娘から父(デイビット・アオヤマさん)への手紙

お父さん、私は勝ちました!

デイビット・アオヤマさん(当時アメリカSGI職員)は
あの日、世界貿易センター・ビルに激突したアメリカン航空
11便の搭乗客の一人だった。享年48歳。1周年を迎えて
、娘のエミリーさんが家族を代表して「お父さんへの手紙」
をしたため、本誌に寄せてくれた。

エミリー・アオヤマ(ロサンゼルス・学生)
お父さん。もう1年経ったね、お母さんもジョージ(弟)も
明るく元気に強く生きているよ。8月17日、私は2期生と
してアメリカ創価大学に入学したよ。進路のことや信心のこと、
何でもお父さんに相談していたけれど、これからはSUAの教授や
たくさんの学生たちと兄弟姉妹のように親しくなって、何でも
話せるようになりたいと思う。

先日、FNCCの学生部研修会に参加して、池田先生が青年に広布
を託される強い思いを痛感したよ。私もお父さんが教えてくれた
師弟の関係を築いて、広布のため平和のために貢献したいって、
今すごく決意しているよ。

あれから今でも悲しみを一切感じず、お父さんがドアを開けて
「ただいまっ」ってまた出張から帰ってくる気がする。だから
全然さみしくないよ。1年経った今、「生も歓喜、死も歓喜」
という言葉が本当だって感じる。先生が私たちに書いてくだ
さった詩の「偉大な貴君の旅立ちに」の部分に、そうだ死は
次の使命への出発なんだって感じた。

「お父様は必ず帰ってきます」とおっしゃった先生の言葉が
実感できるよ。だから、今も毎日こうして頑張っていけるよ。
9・11は私に人生で一番大切なことを教えてくれた。
死んだらお金も、地位も、名誉も何も持って行けない。
でもお父さんが築いた同志との友情と師弟の道は残っている。

お父さんの姿は見えないけど、SGIの同志として先生の弟子として
今でもお父さんが生きているって思う。怖がりで一人では何も
できないと思っていた私に、世界平和への使命感を引き出して
くれたお父さん。今でも折々「大丈夫?」って電話してくれる
お父さんの友達。いつも一緒に題目をあげてくれる同志の人たち。

一生涯、この人たちを忘れないで恩返しをしたい。それが私の
一歩前進へのエネルギーになっています。アメリカ創価大学に
入学する決意を更に固めるために、今年から毎日一時間半の
題目にチャレンジしているよ。題目の力で、お父さんと心で
対話しているって感じられてうれしい。

「新・人間革命」の”栄光の章”を読んで、一人の学生を大事に
思われる先生の心に感動した。先生が創立されたSUAに入れて
本当によかったと思っているよ。今年の3月16日
「広宣流布の日」に、SUAから合格通知が届いたとき、お父さんに
はじめて親孝行ができた思いで、胸が一杯になった。

2001年9月11日から1年、生命の尊厳を脅かすテロに、私は勝ったよ。
お父さん、ありがとう。
2002年9月6日 WORLD TRIBUNE より