投稿者:無冠 投稿日:2016年10月 7日(金)07時48分53秒   通報
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2009-10-28 【新時代第34回本部幹部会 SGI総会】

■ 一、まず音楽隊の演奏に感謝したい。
とても上手だった。
皆さんは、時間をやりくりして、練習してこられた。私は、よく知っている。
何と尊い努力か。本当に見事だった(大拍手)。
〈スピーチの前に、会場で音楽隊の創価グロリア吹奏楽団が学会歌「人間革命の歌」「広布に走れ」を力強く演奏した〉
音楽や歌のあるところは発展する。
それが歴史の一つの鉄則である。
学会は、その通りに進んでいる。
音楽隊、ありがとう!(大拍手)

■ 冥益が根本
一、伝統光る創立記念の「本部幹部会」、おめでとう、ありがとう!(大拍手)
そして歴史に輝く「SGI(創価学会インタナショナル)総会」、本当におめでとう、ありがとう、ご苦労さま!(大拍手)
六十カ国・地域の偉大な広宣流布の指導者の方々、ようこそお越しくださった!
皆様は、遠く海外から仏法を求めて、ここに来られた。
その功徳は大きいことを確信していただきたい。
仏法の功徳は、「末法」においては「冥益」が中心である。
今は、はっきり見えなくても、後になって出る。しかも、思いもよらないほどの大きな福徳に包まれる。

●それが仏法の法則である。
一、創立の父・牧口常三郎先生は、すでに当時、宣言されていた。
「大聖人の仏法は全世界に流布されるものである」と。
そして恩師・戸田城聖先生も叫ばれた。
「仏法の生命尊厳の法理と慈悲の精神こそ、人類を救済しゆく大哲学である。この創価の思想を全世界に弘めよ!」と。
戸田先生は、何度も何度も、「真の生命尊厳の思想は、この仏法しかない。これを世界に弘めることは、何よりも偉大である」と述べておられた。
その遺訓の通りに、私たちは、世界192力国・地域に妙法を弘めた。ありがとう!
仏法史上、かつてない偉業である。
すべては、皆さん方が弘めたのである。
皆さん方の同志が弘めたのである。
誰よりも、御本仏が、諸天善神が、十方の諸仏が、妙法を持《たも》ち弘める皆さん方に大喝采を贈っている。万雷の拍手を贈っている。これを忘れてはいけない。
御書に、「日蓮が讃嘆申し上げることは、ものの数ではありません。“諸仏がおほめである”と法華経に説かれているのだから、まことに頼もしいことである」(御書1112㌻、通解)等と仰せの通りである。
日蓮大聖人が御遺命され、恩師が夢見た世界広宣流布は、私たちが厳然と成し遂げたのである(大拍手)。
どうか、いつまでも、いつまでも、生命力をたくましく、元気で、勝利、勝利の人生を送っていってください。
人生に負け戦は必要ない。勝ちましょう!
〈「ハイ!」と元気よく返事が〉
お帰りになったら、
各国の大切な同志に、くれぐれもよろしくお伝えください。

●無事安穏を祈り合え!
一、また、全同志の皆さん方の「健康」と「長寿」と「幸福」を、私も妻も毎日、真剣に祈っている。
特に「100年に一度」といわれる、この不景気に、絶対に負けることなく勝利することを、強く祈っている。頑張ってください!
全世界の一人一人の学会員が、無事安穏で、絶対の幸福に包まれて、大勝利の発展をしていくことを、皆で互いに祈り合っていきたいと思うが、どうだろうか。〈「ハイ!」と賛同の返事が〉
ともあれ、絶対に敗北者を出してはならない。臆病や恩知らずになって、退転していくような人間だけは出してはいけない。
途中で、どんなことがあっても、最後は必ず勝てるのが、変毒為薬の“妙法蓮華”なのである。
今は、どんなに苦しくとも、どんな病気でも、どんなにいじめられていても、最後は必ず勝てる。絶対に勝利者になる。
これが仏法だ。これが信心だ。
反対に、いじめた人間、悪鬼、魔民は、最後は全部、滅びる。
これが、“仏法は勝負”の現証である。
ゆえに頑張るのだ。素晴らしい人生を生きよう!

●女子部国際部からの報告
一、第一線で真剣に戦う人を大切にすることだ。そうした方々の中にこそ真実があり、正義がある。
それをまっすぐに、正しく見て、その声を真摯に聴き、すばやく対応していくのが、仏法の指導者の役目である。
牧口先生は、“上が偉いのではない。下が偉くなっていくために、上がいるんだ”と教えられたが、本当にその通りである。
先日、女子部の国際部の方から報告があった。
一人の女子部の友からの報告にも、偉大な指導が含まれている場合がある。役職とか肩書だけで見ていたら、大事なことを見逃してしまうものだ。
この女子部の国際部の方の報告によると、「わが地域でも壮年部が奮闘しています。ぜひ、先生から、この箴言をお伝えください」とのことであった。
それは、インドの非暴力の大英雄マハトマ・ガンジーの言葉であった。
「男らしさとは、戦うことにある。戦いが、我らを作り上げてくれる。だから、恐れずに戦い続けるのだ。くじけるな。たとえ死力を尽くして戦った結果、倒れることがあっても、少しも落胆するな。再び立ち上がり、戦いを開始するのだ」
私は、この言葉を探してくれた女子部の友の真心に感動した。また本当によく勉強しておられると感嘆した。
また、ガンジーの言葉にこうある。
「私たちは皆、恐れなき心、誠実さ、不屈の精神、正義感、正直さ、確固たる目的観という徳を高めて、国のために尽くすことができる。これこそ、真の宗教のあり方である」 まさに“良き市民”として、社会のため、国土のために貢献する、わがSGIにこそ、真実の宗教の姿があるのだ。
さらにガンジーの言葉である。
「逆境から学ぶべき教訓をつかむのだ。そうすれば、逆境は無意味にはならない。
私たちは、この試練を経て、より豊かな社会的価値と、より強い正義感を持つ民衆として立ち上がることができるのだ」
何の苦難もなく、ただ笑って、楽しんでばかり。そこから得られるものなど、大したものはない。逆境こそが人間を偉大にするのだ。
我ら壮年部も、あらゆる試練をバネとして、今再び、立ち上がろうではないか!(大拍手)

●下から支えるリーダーたれ
一、先日、アメリカの友から報告が寄せられた。
それは、私と対談を行ったアメリカ実践哲学協会のマリノフ会長が、次のように語っておられたというものであった。
「リーダーには、二つのタイプがあります。一つは、ピラミッドの頂点に立つ存在です。
そしてもう一つは、逆の形をしたピラミッドの底辺に立ち、民衆を下から支える存在です。支配するのではなく、奉仕しながら、人々の精神を高めていくのです」
〈マリノフ会長は、こうも述べている。
「池田SGI会長は、すべての人々を高めようと、下から支えておられます。創価学会の発展と繁栄の秘けつは、この一点にあると、私は見ております」〉
世界の知性の目は鋭い。
学会のリーダーは、どこまでも広布の同志を支え、同志に尽くしていく存在である。リーダーが一人一人を本当に大切にすれば、世界広布の前進は、もっと勢いを増していくことができる。
皆様は、どうか、この一点を深く心に刻んでいただきたい。

●誠実に、真剣に
一、日蓮大聖人は、「撰時抄」で弟子一同に対して仰せである。
「法華経の通り身命も惜しまず修行し、このたび仏法を試みなさい」(御書291㌻、通解)
大聖人の門下には、長年にわたって信心してきた人も多くいた。しかし打ち続く大難の中で、疑いを起こして退転する弟子も出た。
仏法の真髄は、あまりに深い。妙法の功力は、あまりに大きい。
ゆえに、わが門下よ、断じて退いてはならない。妙法流布に生き抜くならば、必ず最高の幸福境涯を築くことができる──。
御書には、御本仏の大確信が脈打っている。
リーダーは惰性を排し、どこまでも誠実に、真剣に、広布のため、同志のために行動し抜くことだ。
増上慢になり、油断し、横着になれば、自分が損をする。大福運を逃《のが》してしまう。特に、役職が上になり、自分が偉くなったように錯覚し、会員を下に見て、威張るようなことがあれば大変だ。
これまでも、そうやって堕落し、ついには退転していった人間がいたのは、皆様がご存じの通りだ。
今こそ、全リーダーが初心に立ちかえって、命を惜しまず、労苦をいとわず、思う存分、戦うことだ。
題目を唱え抜いて、悔いなく戦いきることだ。
必ず、永遠の成仏という大果報を勝ち取っていくことができる。
創立80周年は、皆が大功徳を開く時なのである(大拍手)。

●全て意味がある
一、大聖人は、大病と闘う南条時光に対して述べておられる。
「(あなたは)上下万人から諫められたり、脅されたりしながらも、ついに信仰を捨てる心がなく、もはや成仏しそうになったので、天魔・外道が病気にさせて脅そうとしているのであろう。命にはかぎりがあるものだから、少しも驚いてはならない」(同1587㌻、通解)
病気には深い意味がある。信心を試されているのである。ゆえに、諸天善神が護らないわけがない。
勇気ある信心を奮い起こして、断固として祈り抜き、病魔に打ち勝つことだ。何かあっても、大聖人は厳然と見守ってくださっている。
そのことを深く確信していただきたい(大拍手)。

■ 一、烈風の社会の中で、創価の同志の皆さんは、人類の希望の道を開くため、ただひたむきに、真剣に、戦ってくださっている。
広宣流布の大将軍として指揮を執る者は、懸命な同志に応えて、その何倍も戦わなければいけない。このことを、よく覚えておいていただきたい。的確に、迅速に、あらゆる手を打つのだ。
戸田先生の指導が、わが胸に響いている。
「学会の青年部は、意気地なしでは絶対にだめである。“自分には力がある。闘争には負けないぞ”と頑張るのだ。
一人一人が学会精神を受け継いで、本物の人材と育て!」
皆、頼むよ!
思うにまかせぬ現実にぶつかることもあるだろう。そのなかで、建設的な声をあげる。堂々と信条を述べる。そして立派な人、真面目な人を尊敬し、威張る者とは、断固戦う。
それでこそ青年だ。
年をとって自分勝手になる人もいる。立場が上になり、注意や指導をしてくれる人がいなくなって、堕落する場合もある。リーダーは人一倍、自己を律しなければならない。

●生きて生き抜く
一、戸田先生は、あえて厳しく言われた。
「闘争に負けるようでは、創価学会の青年部ではない。広宣流布は、よほどの信心と勇気と智慧がなければ遂行できない大事業なのだ」
私も、戸田先生のもとで徹底的に鍛えられた。“先生が広布の戦《いくさ》を進めやすいように”と終始考え、万般にわたって、人知れず準備を重ねた。
先生は、弟子のそうした努力を、すべて、ご存じであられた。しかし、大てい、知らないふりをして、黙って見守っておられた。あの厳愛の鍛錬ありて、今の私がある。

●「皆が幸福になるように」
一、私は毎日、御祈念している。学会員の皆さんに事故がないように。皆、幸福になるように。広宣流布のために、楽しく戦えるように──。
その心と行動が、これからのリーダーにあるかどうかだ。嵐に負けない常勝の指揮は、小手先の“策”とは、天地雲泥なのである。
なぜ、このように申し上げるのか。私も80代である。いよいよ、これからが本当の総仕上げだ。
今、広宣流布の舞台は大きく開かれてきた。未来のために、世界中に堂々たる基盤が築かれた。
万代にわたる勝利は、すべて後継の皆さんにかかっている。
この世界には、想像を超えた、卑劣な人間や、傲慢な人間もいる。そういう者たちに、将来、大切な同志が、騙されたり、威張られたりしたら、あまりにもかわいそうだ。そうならないために今、言っておくのである。
私は今、未来の展望を真剣に考えている。
広布の戦は長い。難は必定だ。それを乗り越え、勝利しゆく民衆こそ王者だ。
勝利の手柄は、その栄光は、ほかの誰でもない、同志の皆さんに輝く。これを、きょうは宣言しておきたい。

●師弟不二の仏法
一、どこまでも師弟不二の仏法である。
思えば、戦時中、軍国主義の時流と戦い、戸田先生は、師匠・牧口先生とともに、牢獄に入られた。
のちに戸田先生は、牧口先生を偲んで、「あなたの慈悲の広大無辺は、わたくしを牢獄まで連れていってくださいました」と感謝された。
これが弟子である。
この戸田先生の心を、私は、よく知っている。
私自身、どれだけ、先生に尽くしたか。何一つ、悔いはない。最後に先生は、「大作、ありがとう。大作、ありがとう」と言つてくださった。
師弟不二とは、こういうものである。

●座談会が大事
一、戸田先生は叫ばれた。
「広宣流布は私かやる!──この大確信で折伏をするのだ。自分が行ったところで自分の力を示すのだ」
この意気で、来年も戦おう!
真面目な女子部の皆さんは、むしろ、ゆったりとした気持ちで進んでいただきたい。婦人部は、すでに走っている。今、心新たに立ち上がるべきは、男子部であり、壮年部であり、幹部であろう。
「広宣流布は私かやる!」──この魂を失えば、もはやリーダーの資格はない。
苦労を避けようとして、自分のことしか考えない。それでは、信心の本当の喜びを味わうことはできない。
自覚した一人一人が、わが師のために立ち上がるのだ。そうやって、広布の大道は開かれてきた。
今、集い合った皆さんこそが、新しい勝利の指導者なのだ。
「大きい会合に出れば、心は躍動するが、それだけではいけない。小単位の座談会こそ、真の指導の根本である」
これも、重要な戸田先生の教えである。座談会を最も重視して進むのだ。
また、婦人部、女子部に対し、戸田先生は次のように示された。
「これからの女性は、明るく、はつらつと、周囲へ、地域へ自分自身を開いていかなくてはなりません」
草加の尊き婦人部に最敬礼するとともに、「女子部の池田華陽会万歳!」と申し上げたい(大拍手)。

■ 一、次の御聖訓は、戦時中の弾圧の際、当局に押収された戸田先生の御書に、先生が線を引いておられた一節である。
「日蓮は世間には日本第一の貧しき者なれども仏法を以て論ずれば一閻浮提第一の富《とめ》る者なり」(御書988㌻)
この御境涯に連なる永遠の福徳の大長者こそ、創価の友なのである。
戸田先生がお好きであられた『巌窟王』や『三銃士』などで有名なフランスの文豪デュマの小説に、こうある。
「いつも勇敢に振る舞うと、どれほど威厳が出てくるか、よく目にとめておくがいい」(鈴水力衛訳『ダルタニャン物語第4巻』ブッキング)
“臆病は恥なり”との快男児の心意気を示した一言である。
威厳とは、人徳であり、生命の力であり、勝利のための力でもあろう。きょう集い合った男子部の諸君の中からも、必ずやこの力が出てくると私は思う。
さらにデュマの言。 「裏切ったという永遠の恥辱はかれらの上に落ちるのだ」(同)
その通りだ。ましてや仏法の因果は厳しい。自らの信念を裏切り、同志の信望を裏切ったた人間の末路は哀れだ。皆様がよく知っている通りである。
戸田先生はおっしゃった。
「戦っているような格好をしていても、戦っていない人間は、すぐわかる。10人前の信心の戦いをせよ」
大きな責任を担う幹部への戒めとして、心すべき指導である。

■ 一、戸田先生は、こう鋭く言われた。
「難が来たら喜ぶのだ。その時が、信心の踏ん張りどころであり、チャンスであるからだ。
その嵐を乗り越えれば、永遠にわたる大福運をつかむことができるのだ」
信念の人は最後に光る。驕れる者は久しからず──これが歴史の教訓である。
ドイツの詩人ヘルダーリンは、栄枯盛衰を見つめて叫ぶ。
「おお怠るな! いましめ 罰をくだし 勝利をかちえよ!」(川村二郎訳「敢為の霊に」、『ヘルダーリン全集1』所収、河出書房新社)
真実と偽りは、最後には明らかになると詩人はうたう。真実に生き抜かなければ、損をする。結局、苦しむだけである。

■ きょうは長時間、本当にありがとう! ご苦労さま!
もうひと踏ん張り、本年を戦いきって、来年も勝利しよう!
楽しく生きよう!
〈ここでSGI会長の導師で、全員で題目を唱えた〉
ご苦労さまでした。ありがとう! お元気で!
海外の皆様も、遠いところ、本当にご苦労さまです。これから広布の法城も、一段と整備していく。学会は隆々と発展している。世界広布の開拓者である皆様のお名前は、永遠に輝きわたります。
お体をお大事に!
奥様によろしく!
お父様によろしく!
ご家族の皆様に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
健康第一で!
よく睡眠をとることです。無理をしすぎて、寝不足になってはいけない。仏法は道理である。皆さんが健康であることを、仏は一番、喜ばれるのです。
〈ここでブラジル青年部の代表が「私たちに広宣流布をおまかせください。私たちは戦ってまいります。誓願を果たしてまいります!」と力強く決意を述べた〉
偉い! うれしい!
素晴らしい決意、ありがとう! ありがとう! ありがとう!(大拍手)