投稿者:一人のSGI 投稿日:2016年 9月14日(水)19時11分5秒   通報
先に書いた様に、生命には3つの側面がありますが、大聖人の仏法では、その内の「空」=「如是性」が
一番大切です。
この生命の「場」に「境涯の成長=仏界の智慧」が拓かれるからです。

その事について、少し詳しく書きます。

私達は、瞬間瞬間、十界のいずれかの因果(因、縁、果、報)を創造しながら、生死生死と生きています。
その因果を創るのは身、口、意の三業(しんくいのさんごう)であり、
そしてその行いの結果が、現実生活の上に、幸、不幸の様相を表します。

身と口は体で行う事ですから「仮」=「如是相」でありますが、「意」は「空」=「如是性」になると
思われます。
そして、この3つの内で大切なのもやはり「意」だといわれます。

此の身口の二業は意業(いごう)より起るなり
      御義口伝 p738

意業 - 心の傾向性、性格、意思、つきつめて言えば、生命境涯でしょう。

私達は幸福を目指して宿業転換を目指していますが、究極の宿業転換の成果はやはり境涯革命です。
その為の仏道修行といっても過言ではないでしょう。

なぜなら、私達の人生とは一瞬一瞬の積み重ねであり、社会というのもその一人一人の人生が関わった
ところに反映して現出してくる(依正不二)ものですから、私達の一瞬の心(境涯)が個人から家族、
果ては社会まで影響して、更に翻って私達個人の人生に影響を与えてくるというのが仏法における
捉え方であります。
つまり端的に言えば、宿業転換の鍵は私達の「意業」の啓発という事になります。

そしてその宿業転換の方法に2つあります。

ひとつは一つ一つ善業を積み上げていって、時間をかけて境涯革命していく努力の中で宿命転換して
いく方法です。
これは善業を積むのに因が先にあって結果に時間がかかるので「因果異時」となり「常なる因果」といい、
日常的に私達が経験している普通の因果です。