投稿者:赤胴鈴之助
投稿日:2016年 7月27日(水)01時18分11秒
うえのどのごへんじ
つちもち、くようごしょ
しっぴつ、ぶんえい、じゅういちねん、しもつき11にち。53さい。
たいごう なんじょうときみつ、p1508。
 すみさけ、ふたつつ、こうじ、いちこ、こんにゃく、じゅうまい、やまのいも、1こ、ごぼうひとたば、しゅじゅのもの、おくりたびそうらう。
 とくしょう、むしょうの、にどうじは、ほとけにすなのもちいを、くようし、たてまつりて、えんぶだい、さんぶんがいちの、あるじとなる、いわゆる、あそかだいおう、これなり、じゅどうぼさつは、じょうこうぶつに、ごくきのれんげを、くようしたてまつりて、ほとけとなる、いまの、きょうしゅしゃくそんこれなり。
 ほけきょうの、だいしに、いわく 「ひとあって、ぶつどうを、もとめて、いちこうの、なかにおいて、がっしょうして、わがまえに、あって、むすうのげをもって、ほめん、このさんぶつに、よるがゆえに、むりょうの、くどくをえん、じきょうしゃを、たんびせんは、そのふく、またかれにすぎん」とううんぬん、もんのこころは、ほとけを、いちちゅうこうが、あいだ、くようしたてまつるより、まつだいあくせのなかに、ひとのあながちに、にくむ、ほけきょうのぎょうじゃを、くようするくどくは、すぐれたりと、とかせたまう。
 たれのひとの、かかる、ひがごとをば、おほせらるるぞと、うたがい、おもひ、そうらへば、きょうしゅ、しゃくそんの、われと、おほせられて、そうらうなり、うたがはんとも、しんぜんとも、みこころに、まかせまいらする、ほとけの、おんしたは、あるいは、おもてにおおひ、あるいは、さんぜんだいせんせかいに、おおひ、あるいは、しきくきょうてんまでに、つけたまう、かこおんのんごうより、このかた、ひとことも、もうごの、ましまさざるゆへなり。
 されば、あるきょうに、いわく 「しゅみせんは、くづるるとも、だいちをば、うちかへすとも、ほとけには、もうごなし」と、とかれたり、ひは、にしよりいづとも、たいかいの、しおは、みちひずとも、ほとけのみことばは、あやまりなしとかや、そのうえ、この、ほけきょうは、たきょうにも、すぐれさせたまへば、たほうぶつも、しょうみょうし、しょぶつも、したをぼんでんにつけ、たまう、いちじ、いちてんも、もうごは、そうらうまじきにや。
 そのうえ、とのは、をさなく、をはしき、こ、しんぷは、ぶしなりしかども、あながちに、ほけきょうを、たっとみ、たまいしかば、りんじゅう、しょうねんなりけるよし、うけたまわりき、その、おやのあとを、つがせたまいて、また、このきょうを、ごしんようあれば、こ、しょうりょう、いかに、くさのかげにても、よろこび、おぼすらん、あわれ、いきて、をはせば、いかにうれしかるべき、 このきょうを、たもつひとびとは、たにんなれども、おなじ、りょうぜんへまいり、あはせたまうなり、
p1509
  いかにいはんや、こ、しょうりょうも、とのも、おなじく、ほけきょうを、しんじさせたまへば、おなじところに、うまれさせたまうべし、いかなれば、たにんは、ごろくじゅうまでも、おやと、おなじしらがなるひともあり、わが、わかきみに、おやに、はやく、をくれて、きょうくんをも、うけたまはらざるらんと、みこころの、うち、をしはかるこそ、なみだも、とまりそうらはね。
 そもそも、にちれんは、にほんこくを、たすけんと、ふかくおもへども、にほんこくの、じょうげばんにん、いちどうに、くにのほろぶべきゆへにや、もちいられざるうえ、たびたびあだをなさるれば、ちから、をよばず、さんりんにまじはり、そうらいぬ、だいもうここくより、よせて、そうらうと、もうせば、もうせしことを、おんもちいあらば、いかになんど、あはれなり、みなひとの、とうじの、いき、つしまの、やうに、ならせたまはんこと、おもひやりそうらへば、なみだもとまらず。
 ねんぶつしゅうともうすは、ぼうこくの、あくほうなり、このいくさには、たいてい、ひとびとのじがいを、しそうらはんずるなり、ぜんどうともうす、ぐちのほっしが、ひろめはじめて、じがいをして、そうらうゆへに、ねんぶつを、よくよくもうせば、じがいのこころしゅったいし、そうらうぞ。
 ぜんしゅうと、もうし、とうじの、じさいほっしらは、てんまのそいなり、きょうげべつでんと、もうしてかみもほとけもなし、なんどもうす、ものくるはしき、あくほうなり。
 しんごんしゅうともうすしゅうは、もとは、げれつのきょうにて、そうらいしを、おうわくして、ほけきょうにも、まさるなんど、もうしておおくの、ひとびと、だいし、そうじょう、なんどになりて、にほんこくに、だいたいじゅうまんして、かみいちにんより、こうべを、かたぶけたり。
 これが、だいいちのよこしまことに、そうらうを、むかしより、いまにいたるまで、しるひとなし、ただ、でんきょうだいしと、もうせしひとこそ、しりて、そうらいしかども、くはしくも、おほせられず、さては、にちれん、ほぼ、このことを、しれり、ごしらかわの、ほうおうの、だじょうのにゅうどうに、せめられたまいし、おきのほうおうの、かまくらに、まけさせたまいしこと、みな、しんごんあくほうの、ゆへなり、かんどに、このほう、わたりて、げんそうこうてい、ほろびさせたまう、この、あくほう、かまくらに、くだって、とうじ、かまくらに、はやる、そうじょうほういんなどは、これなり、これらの、ひとびと、このいくさを、ちょうぶくせば、ひゃくにちたたかふべきは、とおかにつづまり、とおかのいくさは、いちにちに、せめらるべし。
p1510
 いま、はじめてもうすにあらず、にじゅうよねんがあいだ、こえもをしまず、よばはり、そうらいぬるなり、あなかしこ、あなかしこ、このおんふみは、だいじのことども、かきて、そうらう、よくよくひとによませて、きこしめせ、ひとも、そしりそうらへ、ものともおもはぬ、ほっしなどなり、きょうきょうきんげん。
 ぶんえいじゅういちねん、たいさい、きのえいぬ、しもつき11にち、にちれん かおう、   なんじょう、しちろうじろうどの、ごへんじ――。