投稿者:モンブラン 投稿日:2016年 8月17日(水)16時25分7秒   通報
「正しく問うこと、それがすべてだ」とは、小林秀雄氏の言葉。

少人数の懇談の場で、池田先生が、私に、矢継ぎ早に質問されたことがある。質問は、いわれてみると、誰しも疑問に思うような内容。ところが、答えに窮するようなものだった。先生の問いかけ方に、私自身、驚嘆した。

池田先生の対談のお手伝いをしていた先輩から直接聞いた話。池田先生お一人で進めたほうが、圧倒的に早いのだが、そうはなさらない。弟子を育成されるお考えなのだろう、と。

池田先生の問いかけに対し、弟子が調べ、仕事を進める。実質的には、ほぼ全体が先生のお仕事ということになる。なぜならば、正しく問いかけることなくして、対談集は成立しないから。大白蓮華での教学部との対談で、たしか斎藤教学部長だったか、先生の著作で間違いがあったとしても、先生の振る舞いには、間違いはない、という趣旨の発言が掲載されていた。弟子の不手際で、先生の著作に、誤字・脱字があったならば、弟子が、先生のご了承を得て修正すればよい話である。改ざんなど、もってのほか。

執行部は、池田先生の弟子を自認するのであれば、現在進行中の対談を含め、池田先生の著作を網羅した決定版の全集を発刊すべきである。デジタル版なら場所も取らないし、在庫をかかえるリスクもない。著作権の切れた夏目漱石や、司馬遼太郎の全集が、アマゾン・キンドルで、わずか200円で購入できる時代である。デジタル版で、遠い将来、執行部の改ざんの歴史が暴かれる日が、必ず来るのは間違いない。

ライフネット生命の出口治明氏が、「日本の未来を考えよう」という著書の中で、マスメディアを信用しすぎる日本人と題して述べている。以下、概略引用する。

世界価値観調査(2010-2014)WVS Wave6によると、新聞・雑誌・テレビを信用すると答えた割合は、日本が7割近くなのに対し、ドイツで40%台、アメリカでは、20%台しかない。マスメディアが、政治的・経済的な意図をもって記事を書くのは当たり前という事実を知っているから、アメリカ人やドイツ人は、マスメディアを、疑ってかかるという。

佐藤優氏の政治的立場には、私は、まったく同意できないが、著作には、参考になるものがある。旧ソビエト時代の市民は、共産党機関紙プラウダの記事を決してうのみにはしない。ひとつの公式発表から、実際に起こっている事項を読み解く力をつけていたというのである。確かに、当時は、不用意な発言をしようものなら、命にも及ぶ危険があったのだろう。

聖教新聞に掲載された池田先生の対談は、通常書籍化される。なぜか、弁護士グループとの対談は、書籍化されることはなかった。

執行部が、いくら池田先生のご指導をいくら利用しようとしても、相当に無理がある。御書と照らし合わせながら、先生の著作を読み進めると、利用の手口が明らかになるばかりである。

今の聖教新聞の記事を読むと、良い記事もあるが、劣悪なものもある。全体として、劣化が著しい。聖教新聞でなくてはならない内容が極端に減っている。教学は、まさに驚愕。とても友人に勧めることはできない。

池田先生を中心に、学会員は同心円で、一切平等と、この掲示板で述べておられる方がいた。まったく同感である。「原田会長は偉い人」など、勘違いも甚だしい。会員の尊敬しているのは、池田先生だけだ。

同心円の中心である池田先生が、何を、どう考えておられるのか、学ぶ努力なくして、学会活動は成立しようがないと思う。すでに、「すべてを教えた。」とのご発言があるのだから。