投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 6月27日(月)15時28分30秒   通報
大聖人は法華経(薬草喩品第五)の「種・相・体・性の四字」の文を通して、
末代の凡夫が法華経を修行する方法が二つあり、一つは〝就類種の開会〟と、
もう一つは〝相対種の開会〟があると述べました。

〝開会〟とは、簡単にいうと「成仏」という意味です。

また「種・相・体・性の四字」の〝種〟は仏の種子、つまり仏種のこと。
〝相・体・性〟は十如是(相・体・性)のことで、衆生の姿、人間の生命ということです。

まず〝就類種(成仏)の修行法〟は
同類種とも表現し、原因(仏性)と結果(仏果)が同じものでなければならないという
前提に立って、自身の仏性を開発する修行で煩悩を排し、迷いを除いて、

ひたすら清浄な仏性を開いて仏果に至るために生命本来の力を出していくことです。

つまり、仏法の因果でいう〝善因〟を積んで〝善果〟である「仏果」を成就するということです。

それに対して

〝相対種(成仏)の修行法〟は
煩悩(無明)・業(悪業)・苦(生死)の〝三道〟が、
そのまま法身(仏性)・般若(智慧)・解脱(自在)の〝三徳(三身如来)〟に転ずることです。

つまり、悪業が転じて幸福への〝因〟となることであり、
凡夫の迷いと苦しみの生命自体が、そのまま仏種、仏性を開発するきっかけとなって

仏果を成就するという意味です――どういう事なのか、じっくり見ていきましょう。