投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 6月20日(月)10時42分32秒
にっこうゆいかいおきふみ
それおもんみれば、まっぽうぐつうのえにちは、ごくあくほうぼうのやみをてらし、くおんじゅりょうのみょうふうは、かやしじょうのごんもんをふきはらう、ああ、ぶっぽうにあうことまれにして、たとえを、どんげのはなしべにかり、たぐいをふぼくのあなにひせん、なお、もってたらざるものか、ここに、われら、しゅくえんじんこうなるによつて、さいわいにこのきょうにあいたてまつることをえ、したがつて、こうがくのために、じょうもくをひったんにそむること、ひとえに、こうせんるふのきんげんを、あおがんがためなり。
さてよくかんがえてみると、まっぽうに、ぐつうされるたいようのごとき、ぶっぽうは、ごくあくの、ほうぼうのやみをてらし、くおんじゅりょうの、なむみょうほうれんげきょうという、たえなるかぜは、かやじょうのちかくにおいて、はじめてさとりをじょうじたという、ごんきょうをふきはらった。
この、ぶっぽうにめぐりあうことは、まれなことであり、うどんげのはなのさくことに、たとえられ、また、いちげんのかめが、ふぼくのあなにあうことに、たとえられる。
それでもたりないくらいである。
ここにわれらは、しゅくえんが、ふかくあついことから、さいわいにも、このきょうにめぐりあうことができた。したがってこうだいのために、かじょうがきにして、ひとつひとつのこうもくを、かきのこしたのは、ひとえにこうせんるふせよとの、にちれんだいしょうにんの、おことばをあおぐためである。
ひとつ、ふじのりゅうぎ、いささかもせんしの、ごぐつうにいせざること。
にっこうもんりゅうの、たてているきょうぎは、いささかもせんし、にちれんだいしょうにんにそういしていないこと。
ひとつ、ごにんのりゅうぎ、いちいちにせんしのごぐつうに、いすること。
ごにんのたてたきょうぎは、ひとつひとつせんし、にちれんだいしょうにんのごけどうに、そういしていること。
ひとつ、ごしょ、れいずもぎしょにぎし、とうもんりゅうをきぼうせんもの、これあるべし、もし、かようのあくりょしゅつたいせば、しんごんすべからざること。
にちれんだいしょうにんのごしょを、いずれもぎしょであるとして、にっこうもんりゅうをひぼうするものがあるであろう。
もしそのようなあくりょがしゅつげんしたら、したしみちかづいてはならない。
ひとつ、ぎしょをつくつてごしょとごうし、ほんしゃくいっちのしゅぎょうを、いたすものは、しししんちゅうのむしとこころうべきこと。
ぎしょをつくって、ごしょとしょうし、ほんもん、しゃくもんは、いっちであると、しゅぎょうするものは、しししんちゅうの、むしであると、こころえるべきである。
ひとつ、ほうぼうをかしゃくせずして、ゆげのけぎぞうだんのけぎ、ならびにげしょかどうを、このむべからざること。
ほうぼうをせめることもなく、あそびたわむれ、ざつだんとうのふるまいに、あけくれたり、げどうのしょもつや、かどうをこのんではいけない。
ひとつ、だんなのしゃさん、ものもうでをきんずべし、いかにいわんや、そのうつわにして、いっけんとしょうして、ほうぼうをいたせる、あっきらんにゅうのじしゃに、もうずべけんや、かえすがえすも、くちおしきしだいなり、これまったく、こぎにあらず、きょうもん、ごしょうとうにまかす、うんぬん。
しんとのじんじゃ、ぶっかくへの、さんけいをきんずるべきである。
まして、そうりょでありながら、いっけんとしょうして、ほうぼうをおかし、あっきが、らんにゅうしている、てらやじんじゃにいって、よいはずがない。そのようなそうりょがいることは、かえすがえすも、ざんねんなことである。
にっこうゆいかいおきぶみ だいにしょう もんかに、ぎょうがくにどうへの、しょうじんをうながす
ひとつ、きようのでしにおいては、ししょうのしょじをゆるしさしおき、ごしょういかの、しょしょうぎょうを、きょうがくすべきこと。
さいのうのあるでしにおいては、ししょうにつかえるための、もろもろのようじをしなくてもよいようにし、ごしょをはじめとして、ぶっぽうの、さまざまなおしえを、まなばせるべきである。
ひとつ、がくもんみれんにして、みょうもんみょうりの、たいしゅうは、よがまつりゅうにかなうべからざること。
ぶっぽうのがくもんが、まだかんせいしていないのに、みょうもんやみょうりをかんがえる、そうりょは、にっこうしょうにんのでしではない。
ひとつ、よが、こうだいの、としゅうとう、ごんじつを、わきまえざるあいだは、ふぼししょうの、おんをふりすて、しゅつりしょうどうの、ために、ほんじにもうで、がくもんすべきこと。
にっこうしょうにんの、こうだいのでしたちは、ぶっぽうの、ごんきょうとじっきょうのしょうれつを、しらないあいだは、ふぼや、ししょうのおんをふりすてて、しょうじのくるしみからいでて、ぶっぽうをするためにがくもんをすべきである。
ひとつ、ぎどうのらっこなくして、てんだいのがくもんすべからざること。
だいしょうにんのしょうほうを、えとくせずして、てんだいのほうもんを、まなんではならない。
ひとつ、とうもんりゅうにおいては、ごしょをしんかんにそめ、ごくりをしでんして、もしひまあらば、だいけをきくべきこと。
にっこうもんりゅうにおいては、ごしょをかんじんにそめ、ごくりを、しからうけつたえて、そのうえで、もし、いとまがあるならば、てんだいのほうもんをまなぶべきである。
ひとつ、ろんぎこうせつとうをこのみ、じよをまじゆべからざること。
ぶっぽうについてのろんぎや、しょうほうのこうぎ、せっぽうをこのむべきであり、それいがいのものは、つつしまなければならない。
ひとつ、いまだこうせんるふせざるあいだは、しんみょうをすて、ずいりきぐつうをいたすべきこと。
こうせんるふが、じょうじゅしないあいだは、しんみょうをすてて、おのおののちからにしたがって、みょうほうぐつうにはげむべきである。
にっこうゆいかいおきぶみ だいさんしょう ぶっぽうごじのこんぽんせいしんをしめす
ひとつ、しんきょうほうじゅうのぎょうじゃにおいては、げれつのほっしなりといえども、とうにょきょうぶつのどうりにまかせて、しんぎょうをいたすべきこと。
わがみはかるく、ほうはおもしとして、ぶっぽうじっせんにはげんでいるものにたいしては、たとえ、げれつのほうしであっても「まさに、ほとけをうやまうごとく、すべきである」とのどうりにのっとつて、そのひとをしんじうやまうべきである。
ひとつ、ぐつうのほうしにおいては、げはいなりといえども、ろうそうのおもいをなすべきこと。
みょうほうをひろめるほうしは、たとえみぶんのひくいものであっても、しゅぎょうをつんだろうそうのごとくおもってうやまうべきである。
ひとつ、げれつのものなりといえども、われよりちすぐれたるものをば、あおいでししょうとすべきこと。
たとえくらいのひくいものであっても、じぶんよりちえがすぐれているひとを、ししょうとあおいで、ぶっぽうをまなぶべきである。
ひとつ、ときのかんじゅなりといえども、ぶっぽうにそういして、こぎをかまえば、これをもちうべからざること。
たとえ、ときのかんじゅであっても、ぶっぽうのせいぎにそむいて、かってなじせつをたてたばあいには、これをもちいてはならない。
ひとつ、しゅうぎなりといえども、ぶっぽうにそういあらば、かんじゅこれをくだくべきこと。
たとえしゅうないの、たすうでぎけつしたことであっても、だいしょうにんのぶっぽうと、そういがあるならば、かんじゅはこれを、うちくだくべきである。
にっこうゆいかいおきぶみ だいよんしょう にっこうもんりゅうのけぎをしめす
ひとつ、ころものすみ・くろくすべからざること。
ころものいろをくろくしてはならない。
ひとつ、じきとつをちゃくすべからざること。
じきとつをきてはならない。
ひとつ、ほうぼうとどうざすべからず、よどうざいをおそるべきこと。
ほうぼうとどうざしてはならない。
ひとつ、ほうぼうのくようをしょうくべからざること。
ほうぼうのものから、くようをうけてはならない。
ひとつ、とうじょうとうにおいては、ぶっぽうしゅごのためにこれをゆるす。
ただししゅっしのじせつは、たいすべからざるか、もし、それたいしゅうとうにおいては、これをゆるすべきかのこと。
かたなやつえとうのぶきをもつことは、ぶっぽうをまもるためであればゆるされる。
ただし、ぶつぜんにでるときには、みにおびるべきではない。ただし、そのときでも、いっぱんのしゅうそうとうのばあいは、じえいのためゆるしてもよいのではないか。
ひとつ、じゃくはいたりといえども、こういのだんなより、まつざにいるべからざること。
たとえわかいそうりょであっても、くらいのたかいだんなより、したにいてはならない。
ひとつ、せんしのごとく、よがけぎもせいそうなるべし、ただし、ときのかんじゅあるいは、しゅうがくのじんにおいては たとい、いったんヨウはんありといえども、しゅうとにさしおくべきこと。
せんし、にちれんだいしょうにんのように、にっこうもんかのふるまいも、せいそうであるべきである。ただししょうらいにおいて、ときのかんじゅ、あるいはしゅうがくちゅうのそうなどが、いちじてきに、にょほんをしたとしても、はもんせずに、びょうどうにして、とどめおくべきである。
ひとつ、ぎょうおなんもんどうのぎょうじゃにおいては、せんしのごとくしょうがんすべきこと。
なんもんどうに、たくみなぶつどうしゅぎょうしゃにたいしては、せんし、だいしょうにんがなされたように、ほめたたえるべきである。
にっこうゆいかいおきぶみ だいごしょう かじょうをゆいかいす
みぎのじょうもくたいりゃくかくのごとし、まんねんくごのためにかじょうをおくこうだいのがくりょあえてぎわくをしょうずることなかれ、このうちいちかじょうにおいても、おかすものは、にっこうがまつりゅうにあるべからず、よつて、さだむむるところのじょうじょうくだんのごとし。
げんこうさんねんきゆうしょうがつじゅうさんにち にっ こう はん
みぎのこうもくは、たいりゃくいじょうのようであるが、みらいえいごうにわたり、いっさいしゅじょうをまもるために、かじょうをさだめおくのである。
こうだいのそうりょはあえてぎわくをしょうずることがあってはならない。このうちいちヵじょうでもおかすものは、にっこうがもんりゅうではない。よってさだめるところのじょうもくはいじょうのとおりである。
げんこうさんねんきゆうしょうがつじゅうさんにち にっ こう はん